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大手メーカーの特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】 3ページめ

食品メーカーや家電メーカーなど、知名度や影響度の高い企業が中心となって開催した特徴的なキャンペーン事例をご紹介。SNSキャンペーンやWEBサイトを活用した販売促進から、周年記念のロイヤリティ向上施策など、話題作りに最適なアイデアや切り口を解説していきます。

未来のハイチュウ ハイチュウの思い出 募集チュウキャンペーン|アサヒ飲料株式会社

未来のハイチュウ ハイチュウの思い出 募集チュウキャンペーン|アサヒ飲料株式会社
キャンペーン概要公式Xアカウントをフォローし2種いずれかのお題に沿った内容でハッシュタグを付けてポストで参加
インセンティブハイチュウ×green label relaxing×Fruit of the LoomコラボTシャツ:50名様ハイチュウ×green label relaxing×NEW ERA コラボキャップ:50名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【50周年UGCキャンペーン!】

50周年イヤーのハイチュウが「ありがとう50CHEW年キャンペーン」として様々な企画を実施しました。

レシートマストバイ施策や、NewDaysで600円以上購入すると応募できる店頭施策を行ったり、歴代50フレーバーの人気投票の総選挙、今と未来のハイチュウを五感で体験できる期間限定ハイチュウミュージアム、北米向けに刷新したカラフルな50th記念パッケージを初披露したりと、精力的に様々な文脈でコアファンからライト層・インバウンド客までタッチポイントを作っています。

そして夏のデジタルプロモーションとして 「未来×思い出」 UGCキャンペーンを開催。Xで「#未来のハイチュウ」または「#ハイチュウの思い出」のいずれかを付けて投稿するというもので、抽選でオリジナルグッズが当たります。

【「未来」と「思い出」を投稿!】

未来タグでは「50年後には宇宙食仕様のハイチュウが!?」「真夏でも溶けない瞬間冷却チュウ!?」といった自由奔放なアイデアが飛び交い、読んでいるだけでワクワクが止まりません。

一方、思い出タグでは「遠足のバスで友達と分け合った」「部活帰りに頑張ったご褒美で買った」など、世代やシーンを超えて共感を呼ぶエモーショナルなエピソードが続々と集まっています。

インセンティブには green label relaxing を軸に Fruit of the Loom と NEW ERA を掛け合わせた本格アパレルコラボを用意していて、Z世代をターゲットにしているのがわかります。ブランドの「これまで」を大切にしながら 「これから」 への期待を高める、周年キャンペーンの新しい方法と言えます。

タイトルのリズム感、ダジャレ感がよいですね。UGCとしてはかなり大きいターゲットになっていますが、インセンティブでフォーカスしています。

未来のハイチュウ ハイチュウの思い出 募集チュウキャンペーン|アサヒ飲料株式会社
未来のハイチュウ ハイチュウの思い出 募集チュウキャンペーン|アサヒ飲料株式会社

【動画で解説!】未来のハイチュウ ハイチュウの思い出 募集チュウキャンペーン|アサヒ飲料株式会社

CHUMS豪華景品などが抽選で当たる!ゴクゴクキャンペーン|アサヒ飲料株式会社

CHUMS豪華景品などが抽選で当たる!ゴクゴクキャンペーン|アサヒ飲料株式会社
キャンペーン概要対象商品を購入したレシートをLINEでアップし、ポイントを貯め希望コースを選んで応募。
インセンティブ1本コース 選べるデジタルポイント100円分:2,529名様6本コース チャムスキャンパーマグカップ:300名様など、期間総計5,959名様に当たる
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【ポイントを貯めるとキャラが進化する!】

アサヒ飲料 × CHUMSのコラボキャンペーンは、2021年春コロナ真っ只中でおうちでもアウトドアキャンペーンとして、キャンプブームに乗っかったのをきっかけに毎年行うようになり、水分補給=アウトドアの連想強化を図っています。

毎年、対象の十六茶・颯・おいしい水などを買ってレシートを撮影、LINEにアップするような形式を取っているのですが、2025年はポイントが貯まるマイレージ式で、ブービーバードがどんどんアウトドア上級者に進化していく育成ゲーム仕様になっています。

インセンティブは、1本コースでは選べるデジタルポイント100円、6本コース以降はCHUMSのキャンプグッズが当たる流れです。

【選べるデジタルギフト戦国時代!】

最近「選べるデジタルポイント」という書き方をしているインセンティブが増えてきている印象です。

「えらべるPay」というのが多いと思うのですが、これはgifteeが出している、スマホ上で受け取ったギフトURLを開き、PayPayポイントやアマゾンギフトコードなど、好きな決済ポイントやギフトコードにその場で交換できるデジタルインセンティブサービスです。

それ以外にも選べるデジタルギフト系のサービスを出している会社はあり、手数料も違うので「えらべるPay」以外をインセンティブにしている会社も増えています。例えば手数料が5%違ったら結構な額が変わってきますから、戦国時代といえるでしょう。

インセンティブを考える際、選べるデジタルポイントはやはり広いお客様が欲しがりやすいものなので、購入時にオトクに買えるサービスを知っているといいですよね。

CHUMS豪華景品などが抽選で当たる!ゴクゴクキャンペーン|アサヒ飲料株式会社
CHUMS豪華景品などが抽選で当たる!ゴクゴクキャンペーン|アサヒ飲料株式会社

【動画で解説!】CHUMS豪華景品などが抽選で当たる!ゴクゴクキャンペーン|アサヒ飲料株式会社

そのカラダ、カッコよく。ザバス キャンペーン|株式会社 明治

そのカラダ、カッコよく。ザバス キャンペーン|株式会社 明治
キャンペーン概要ザバス公式LINEにて対象商品購入レシートをアップするとポイントが貯まる。貯まったポイントで賞品コースを選択し応募完了
インセンティブ【A賞】ザバス MILK PROTEIN詰め合わせ 690名様【B賞】オリジナルQUOカード(3,000円分) 300名様 【C賞】山﨑賢人さん直筆サイン入り写真集 10名様
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【ザバスのマイレージキャンペーン!】

「そのカラダ、カッコよく。」を合言葉に、ザバスが飲むだけじゃないプロテイン体験を仕掛けるレシート応募型キャンペーンを実施。

LINEで友だち追加してレシートを送ると、マイレージ式にポイントが貯まるリピート施策です。

1ポイントで応募できるザバス詰め合わせは、690名と当たりやすさが魅力で、2ポイント以降は使いやすいQUOカードとしつつも、山﨑賢人さんファン向けのインセンティブになっています。

コンビニで売っているようなザバス商品で、ドリンクはもちろんヨーグルトやバータイプも対象なので、それを毎日摂取してもらい、ポイントを貯めるといった流れを作っています。

【毎日飲んでポイントを貯める!】

ビールや機能性食品が、リピートさせるためにマイレージ式を取り入れるのは有効です。

本キャンペーンも、夏はボディメイク意識が高まるタイミングなので行っているものだとはわかるのですが、昨今のプロテイン重要視は春夏秋冬必要なので通年で行っても良さそうです。

飲料・ヨーグルト・バーと幅広い形態を対象にすることで、トレーニング中だけでなく普段の間食・朝食シーンでも手に取ってもらう導線を作っています。

そのカラダ、カッコよく。ザバス キャンペーン|株式会社 明治
そのカラダ、カッコよく。ザバス キャンペーン|株式会社 明治

【動画で解説!】そのカラダ、カッコよく。ザバス キャンペーン|株式会社 明治

#マジでお願いだから男梅サワーの味をどうにか表現してほしいマジでキャンペーン|サッポロビール株式会社

#マジでお願いだから男梅サワーの味をどうにか表現してほしいマジでキャンペーン|サッポロビール株式会社
キャンペーン概要対象ポストを、あなたなりの男梅サワーの味をテキスト・画像・動画で表現して引用リポストし参加
インセンティブサッポロ 男梅サワー 350ml 6缶セット 抽選で100名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【男梅サワーの大喜利プロモーション!】

しょっぱい?すっぱい?あまい?と、言葉にしづらい男梅サワーの味を、「レビューでも絵でも歌でもAIでも、なんでも良いから表現してくれ!」 といった、いわゆる大喜利コンテストで、それを男梅サワー独特の世界観で表現しています。

大喜利は「笑わせる」という表現にしてしまうとハードルが高くなってしまうのですが、本キャンペーンは「どんな表現にしたらいいか教えてほしい」というスタンスで、どんな形でも引用リポスト内ならOKにしてハードルを下げています。

インセンティブは「お~いお茶の新俳句」さながら、選ばれた味の表現が缶デザインに入り、限定缶として発売されます。

【テキストも画像もなんでもあり!】

大喜利投稿をピックアップしていくと、AIを活用した画像投稿があり、ちゃんと表現の幅を広げています。

インフルエンサー活用も行っていて、Youtubeでも連動して曲で表現してもらっています。

ハッシュタグをつけた投稿に対して広告が打てなくなってしまった昨今、「#PR」も使えなくなり、こちらの投稿も単純に「PR」をテキストベタ打ちになっています。目立たなくなったためか効果が薄れたような気もします。

消費者発の多彩な表現を集め、梅干し系サワーの複雑な味わいを言語化してもらい、今後のプロモーションに使えるキーワードを増やす作戦です。さらにビジュアルの資産化もできています。

#マジでお願いだから男梅サワーの味をどうにか表現してほしいマジでキャンペーン|サッポロビール株式会社
#マジでお願いだから男梅サワーの味をどうにか表現してほしいマジでキャンペーン|サッポロビール株式会社

【動画で解説!】#マジでお願いだから男梅サワーの味をどうにか表現してほしいマジでキャンペーン|サッポロビール株式会社

プリッツコーデセットプレゼントキャンペーン|江崎グリコ株式会社

プリッツコーデセットプレゼントキャンペーン|江崎グリコ株式会社
キャンペーン概要パッケージ裏面を目元や口元にかざし、写真を撮ってシェアして楽しめる。内側にはアナログインスタントウィンも。
インセンティブプリッツコーデセット(プリッツTシャツ&プリッツクリップ) 400名様
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【裏面デザインがセリフ付きマスクに!】

パッケージの裏面デザインを、目や口に当ててプリッツマスク写真を撮れるというもの。

印刷されている「信じられない…!」「ここが正念場!!」 など15種のセリフで、照れくさくてうまく伝えられない気持ちを顔ごと掲げて代弁してくれる、というストーリーになっています。

「マスク=会話がしづらい」というコロナ禍を思い出させる内容ですが、未だにマスクを外せない学生がいるという課題において、口を隠すはずのマスクで話をするきっかけにするという逆転の発想なのでしょうか。

また「マスクをかざして写真を撮って遊ぼう」とコミュニケーションをとっているのですが、顔写真ということもあり、応募で使用するようなキャンペーンはなく「#プリッツマスク」でシェアしてね、で留めています。

【当たり付きパッケージ!】

同時実施のプレゼントキャンペーンは、インセンティブがちょっとかわいい「プリッツコーデ」で、プリッツが入るTシャツなどが当たります。

参加方法はアナログで、パッケージ内側に「当たりマーク」があったら郵便ハガキに貼って応募というものです。

若者向けキャンペーンだとは思うのですが、今時の若者がハガキ代を払ってまで応募するのはかなりのハードルではないでしょうか。コストの関係なのか、インパクトのあるビジュアルとマストバイで陳列をとりにいく最善策なのか、難しいところです。

インスタントウィンになっているのはその場で開いて楽しめるため、店頭での体験が上がるとは思うのですが、ハズレの箱で食べるプリッツはいつもより塩辛いでしょう。

ハガキと若者は相性が悪そうなので、スマホで完結するレシートマストバイキャンペーンでのインスタントウィンにしたほうが参加しやすさは上がりそうです。

プリッツコーデセットプレゼントキャンペーン|江崎グリコ株式会社
プリッツコーデセットプレゼントキャンペーン|江崎グリコ株式会社

【動画で解説!】プリッツコーデセットプレゼントキャンペーン|江崎グリコ株式会社